子だくさんママのぼやき

2008年06月14日

介護生活は突然に

久しぶりの更新です
「ただいま〜」って気分です

なんとまあ、平和な日常に突然事件が起こりました
怒涛の5日間を過ごしていました
たった5日ですが、長い長い5日間でした

大変だったけど いい経験になりました



月曜日のこと
夕方にダンナから電話

「ばあちゃん(ダンナの母)が施設から逃げてきた」

!!!!

に、逃げたってどういうことよ?

この、
おばあちゃんが施設に入っているっていうのには
話せば長い前置きがあります


いつもはおじいちゃん(86歳)とおばあちゃん(78歳)は夫婦2人暮らし
おじいちゃんは頭はしっかりしてるけど
身体がガタガタでほとんど歩けない
おばあちゃんは身体はしっかりしてるけど
昨年から認知症が進行してしまい
ご飯を食べたかどうかも覚えていないし
人の顔も、おじいちゃんと自分の子供くらいしか覚えていない

おじいちゃんがおばあちゃんの記憶の部分をフォローして
おばあちゃんがおじいちゃんの動きをサポートして
日常生活のほとんどはヘルパーさんに入ってもらい
なんとか半年くらいやってきた

その大事なおじいちゃんが帯状疱疹で入院してしまい
おばあちゃんが一人になってしまうという事態に・・・
昼間はヘルパーさんがいてくれるのでなんとかなるが
夜はおばあちゃん一人では危険極まりない

そこでいろいろ検討した結果
老人のデイサービスセンターに短期入所してもらうことになった
おばあちゃんは激しく抵抗したが
なんとか見学にこぎつけて、その場で即契約⇒入所

おじいちゃんが退院できるまでほんの一週間くらいのはずでした
それが長引きニ週間に

おばあちゃんは一週間経った時点で耐えられなくなり
強引に家に帰ってきたというのです

近くに住むお姉さん二人は
嫁に出ているというのもあるし
おばあちゃんを預かれる状況になく、
うちのダンナが長男なので責任もあり
遠く離れたこの町へ、とにかく連れてくることになりました

それが月曜日のことです
本当に連れてこれるかどうかもわからなかったけど
仕事が終わってからダンナが車飛ばして迎えに行き
夜の8時におばあちゃんを乗せて帰ってきました


でもね、おばあちゃんには
嫁の私が誰なのかわからないんですよ
なのでまったくの他人といっしょ
オロオロしているのがわかります

その日は長旅の疲れもあってすぐに寝ました

そして火曜日の朝、さっさとダンナは仕事に行き
子供たちもおばあちゃんが起きる前にそれぞれ学校に行き
おばあちゃんが起きたときはすでに私とこうちゃんと3人のみ

おばあちゃんは誰だかわからない私を「奥さん」と呼び
何度も何度も家に帰りたいと懇願するのです

「迎えが来るから」と言って、一日中窓の外を眺め
20分おきに「ここはどこ?」「なんで私こんなところにいるの?」
「ここは誰の家?」「いつになったら帰らせてくれるの?」
「早くおじいちゃんの所に帰してちょうだい」と
何度も何度も同じことを言います

耳の遠いおばあちゃんに聞こえるように話すのは大変なことなんですが
そのつど同じ説明を大声で何度も何度も繰り返し説明します

いくら話してもすぐに忘れるんですが
根気よく話すしかないです

ノートを一冊用意して

ここは○○町で長男の家であること
私が嫁であること
孫が5人いること
孫の名前と年齢
おじいちゃんが退院するまでここに泊まってもらうこと

を、おばあちゃんの字で書いてもらいました

ここがどこなのか
目の前にいる私が一体誰なのか
いつ家に帰れるのか
それがわからなくて一番困っていて辛くて悲しいのはおばあちゃんです
少しでも役立てば、と思ってノートを用意したのですが
そんなノートを書いたことも忘れてしまうので
机の上に開きっぱなしで置いてあっても
そんなノートは目に入りません

結局何度も何度も私に聞きにくるのです

とても可哀想でたまらない気持ちになりました
どんなに心細く、不安でいっぱいなんだろうと・・・

でも何も力になってあげられない
同じ説明を繰り返すことしかできない

「おじいちゃんが退院できたら、私が必ずおばあちゃんを家まで連れて行くから、今は安心して休んでね」
ときには手を握り、
ときには背中をさすりながら
同じ約束を何度も交わす

そのつどおばあちゃんは不安だらけの寂しい瞳で私を見つめ
「本当に?」「騙してない?」
「本当に本当によろしくお願いします」と
手をすり合わせる

そしてまたソファに戻り
静かに水を飲み
窓の外を見つめる

暗くなってもカーテンを閉めず
ひたすら誰かの迎えが来るのを待っている

こうして長い一日を過ごす

これが5日間続いた

こうちゃんを幼稚園に連れて行くこともできず
散歩にも行けず
こうちゃんもストレスだらけで
泣いてばかりだった
でもどうにもならなかった

そうしてようやくおじいちゃんの退院が金曜日に決まり
帰れることが決まったのだが
「今日、おじいちゃんが退院できるから家に帰りましょうね」と
説明しても、それすら忘れて何度も「いつになったら帰れるの?」と
同じことを何度も聞くのだ

車に乗るまでその質問は続いた

子供たちの学校からの帰宅を待って
15時にやっと出発

1時間かけてようやくおじいちゃんの病院に着き、
おばあちゃんとおじいちゃんはやっと逢うことが叶った
おばあちゃんがとてもうれしそうに「おじいちゃん」と声をかけると
おじいちゃんは「やっと帰ったか」と言って手を伸ばし
泣きそうな顔で2人で手を握り合っていた
おばあちゃんは「今まで来れなくてごめんね」と何度もおじいちゃんに謝っていた

夫婦の絆ってすごいな・・・
感動しちゃった

元気なときはどんなに喧嘩してても
心の奥底ではこんなにお互い必要とし合ってる
本当に支えあっている
こんなに美しいことってないよね

2人にはこれからどんな未来が待っているのだろう
なんとしても離れ離れにならないようにしてあげたい

夫婦、ばんざい!


おやすみ^^

タグ:認知症 介護
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posted by クミ at 03:01 | Comment(5) | TrackBack(0) |
この記事へのコメント
5日間大変でしたね。
でも、根気よくおばぁちゃんと付き合ってたんですね。
年齢を重ねても夫婦の絆が深いと
手を取り合って一緒に居れる事を喜ぶんですね。
私もそういう夫婦になりたいなぁ〜
Posted by ふぃる at 2008年06月14日 08:25
クミさん、おひさしぶりです。
大変な5日間でしたね。
長男のお嫁さんとはいえ、
慣れないことで、疲れたでしょうね。
認知症で同じような悩みを抱えている人は
大勢います。
おじいちゃん、相当疲れていたんでしょうね。
帯状疱疹になってしまったんですから。
1週間もたたないうちに、退院して
愛する妻のためとはいえ、帯状疱疹の痛みなどは完治するのに、1ヶ月以上はかかります。
私がなったことあるので、わかります。
なんとかしてあげたいですよね。

子供たちに迷惑かけないようにする、
おじいちゃん、いろいろな事情があるんでしょうが、夫婦二人で頑張るのも生きていく力になってるかもしれませんよね。
ほんとうに子育てしながら、お疲れさまでした。
Posted by tenteko at 2008年06月14日 13:20
ふぃるさんへ

手を握り合う老夫婦、テレビ以外で初めて見た気がします
うらやましかったです^^
全ての荒波を乗り越えてこそ、本物の絆が生まれるんですね

tentekoさんへ

よく認知症の壮絶な介護の話は聞きますよね。
やはり体験してみないとその苦労は計り知れないものです。
ほんの5日間でしたが、最初の2日はかなり辛かったです。
これが永遠に続くと思うとおそらく正気は保てないと思うんです。
おじいちゃんもおばあちゃんも幸せに暮らして欲しいって願うけど、実際にはどうすればいいのか正解が出せずにいます。
おじいちゃんとおばあちゃんにとって、どれほど「自分の家」が大切なのかがわかったので 簡単に「引き取る」ということもできませんし・・
どうなるんでしょうか。
Posted by クミ at 2008年06月15日 15:28
クミさんにとっても、おじいちゃんにとっても、おばあちゃんにとっても・・・。
 
んで、こうちゃんにとっても。
とてもとても大変な5日間でしたね。
 
だけど、手を握り合う夫婦って、そうそうお目にかかれるモノでもなく、貴重な体験をされましたね。
 
介護が必要になっても、人生のパートナーを互いに必要とする。
 
なんだか元気の出るお話をありがとう!
Posted by ツマ at 2008年06月17日 01:22
そうよ!ツマさん!
レス夫婦でもいいのよ。
お互い必要ならね(笑)
Posted by クミ at 2008年06月18日 19:22
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